日本の書［維新〜昭和初期］

維新の英雄、勝海舟・西郷隆盛から昭和の巨匠、吉田苞竹・岸田劉生まで、書にたどる近代日本の人物誌。風雲の幕末に始まり第二次大戦に至る時期、百十八人の書と篆刻を精彩あるカラー図版によって略伝・肖像と共に収録する。釈文・年譜・参考文献を巻末に付載。

はじめに

近代日本書道史の輪郭

●維新のエネルギー
三輪田米山・勝海舟・西郷南洲・副島蒼海・木戸松菊・秋月古香・高橋泥舟・山岡鉄舟・三条梨堂・西園寺陶庵・伊藤春畝・金子渓水
●江戸の残照
柳田正斎・芳野金陵・萩原秋巌・高林二峰・高斎単山・成瀬大域・佐瀬得所・関雪江・小曾根乾堂・恒川宕谷・中根半嶺・市河万庵・高林五峰
●「書」の確立
松田雪柯・金井金洞・中林梧竹・巌谷一六・日下部鳴鶴・野村素軒・西川春洞・北方心泉・前田黙鳳・久志本梅荘・犬養木堂・中村蘭台〈初世〉・松田南溟・高田竹山・柳田泰麓・大島君川・丹羽海鶴・渡邊沙鷗・山本竟山・近藤雪竹・大野百錬・宮島詠士・比田井天来・仁賀保香城・田代秋鶴・川谷尚亭・吉田苞竹
●文と芸の底流
大槻磐渓・岡本黄石・小野湖山・浅野楳堂・大沼枕山・森春濤・重野成斎・千原夕田・川田甕江・中村敬宇・依田学海・長三洲・長井雲坪・石川鴻斎・杉聴雨・奥原晴湖・渋沢青淵・永坂石埭・今泉也軒・矢土錦山・森槐南
●京の学芸
山中信天翁・谷如意・神山鳳陽・江馬天江・富岡鉄斎・長尾雨山・内藤湖南・狩野君山
●才人筆を持つ
岸田吟香・中村不折・正岡子規・尾崎紅葉・夏目漱石・小川芋銭・田山花袋・河東碧梧桐・橋本関雪・村上華岳・岸田劉生
●「みやび」の近代
八田知紀・高崎正風・小出粲・多田親愛・田中光顕・阪正臣・小野鵞堂・大口周魚・岡山高蔭・山本紫竹・出雲路敬通・伊藤寿一
●凝縮される近代
高古印譜
安部井櫟堂・山本竹雲・板倉槐堂・小曾根乾堂・小林卓斎
日下部鳴鶴自用印
高田緑雲・中井敬所・益田香遠・圓山大迂・梛川雲巣・山田寒山・桑名鉄城・浜村蔵六〈五世〉・石川蘭八・河井荃廬

・釈文
・参考文献
・関連年譜
・収録人物一覧（五十音順）
・収録人物一覧（生年順）

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