K14-3 光悦書色紙(群鶴図・竹幹図・柳松図・葛蔓図)[本阿弥光悦書・伝俵屋宗達下絵/五島美術館蔵]

こうえつしょしきし(ぐんかくず・ちくかんず・りゅうしょうず・かつまんず)[ほんあみこうえつ しょ・でん たわらやそうたつ したえ]

K14-3 光悦書色紙(群鶴図・竹幹図・柳松図・葛蔓図)[本阿弥光悦書・伝俵屋宗達下絵/五島美術館蔵]
著者 名児耶 明 解説
ジャンル 複製 > 複製 > 古筆・かな
定価 33,000円
(本体30,000円+税10%)
在庫 品切れ・重版未定

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俵屋宗達が下絵を描き、本阿弥光悦が和歌を散らし書きした、二人の個性溢れる力強い作品です。下絵の多くは胡粉地に金銀泥で動植物が描かれていますが、その下絵との調和を図るように、光悦が濃墨を用いて変化に富んだ書を散らしています。
紙箱入・解説小冊子付・色紙(17.8×16.8cm)4点+専用額(40.5×39.5cm)

群鶴図
歌:『新古今和歌集』秋歌下
  「露が空しく散る枕に、寝つかれずにいる所へ、鶉の鳴く声が聞こえてくる」。秋の歌
  ですが、独り寝の床に涙する恋歌とも解釈できます。

  あだにちる 露の枕に ふしわびて
  鶉なくなり 床のさ莚

竹幹図
歌:『新古今和歌集』羇旅歌
  旅の歌。「前世からの因縁のごとく、誰のものとも知れぬ宿を借りる夕べである。
  毎晩変わる宿の主を幾度訪れた事だろうか」。

  誰となき 宿のゆふべを 契にて
  かはるあら(る)じを いくよとふらん

柳松図
歌:『新古今和歌集』恋歌下
  恋を秘めることに油断はないのだがやはり漏れるのは涙です。忍恋の歌。

  しのぶるに 心のひまは なけれ共
  なをもる物は 涙成けり

葛蔓図
歌:『新古今和歌集』秋歌下
  寝覚めする九月の夜の床が寒いのでこの夜明けの風で霜が下りているだろう。

  ねざめする なが月の夜の とこさむみ
  今朝吹かぜに しもやをく覧

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定価33,000円
(本体30,000円+税10%)

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