木村家伝来 良寛墨宝

きむらけでんらい りょうかんぼくほう

木村家伝来 良寛墨宝
著者 良寛維宝堂
ジャンル 書道書籍 > 名蹟・作品集
出版年月日 2005/03/09
ISBN 9784544013849
判型・ページ数 その他・規格外・244ページ
定価 24,200円
(本体22,000円+税10%)
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

新潟県三島郡の旧家である木村家は、最晩年の良寛和尚の庇護者であり、その終焉の地として、最も来歴の確かな書跡を代々受け継いできた。しかも、これらは最も円熟した境地を示すものとして極めて高い価値を持つ。この木村家の秘蔵品百余点を総カラーで紹介する本書は、和尚の人柄と書を敬慕するものにとって不可欠の一冊である。B4判変型・244頁(4色刷)・函入

〈本書の特色〉
◇未曾有のオールカラー図録
木村家に伝来する良寛和尚の書跡(全百余点)並びに関連資料を、初めてカラー図版で一般に公開する。
◇鑑賞に最適なワイド図版
大型紙面(325×257mm)をフルに活かし、可能な限り原寸で掲載。「六曲屛風一双」中の各作品には、全景に部分拡大図を添えるなどの工夫を凝らす。
◇繰り出し採用作品
鑑賞を最優先して、「六曲屛風一双」と「貼り交ぜ屛風」に繰り出しを採用。左右1mに近い観音開きのカラー図版は迫力満点。
◇明快で周到な構成
内容・書体に基づいて、書蹟並びに資料を「漢字」「かな」「書状」「良寛をめぐる人々」の四部に整理して紹介。
◇甦る晩年の草庵
日々の暮らしや人柄を如実に伺わせる和歌や尺牘を多数収めるほか、良寛和尚が賛を添えた父・以南の俳句、和尚遺愛の品なども収載。
◇豊かな資料性
弟の由之、甥の橘左門からの尺牘、周囲の人々が和尚の供養のために寄せた俳句や和歌など、思慕の情にあふれる書蹟三五点も併せて収録。
◇行き届いた解説
解説は、加藤僖一氏(良寛研究所所長)及び名児耶明氏(五島美術館学芸部長)の両専家が執筆。





良寛様と能登屋―――――――――――――――――――――――――木村元蔵


漢字〔漢詩・法語ほか〕
 漢詩「余郷有弟兄」三幅対(一)
 漢詩「生涯懶立身」三幅対(二)
 漢詩「自參曹渓道」三幅対(三)
 六曲屛風一双
 漢詩「今日乞食逢驟雨」六曲屛風一双
 漢詩「春氣稍和調」六曲屛風一双
 漢詩「生涯懶立身」六曲屛風一双
 漢詩「城中乞食了」六曲屛風一双
 漢詩「袖裏毬子直千金」六曲屛風一双
 漢詩「十字街頭乞食罷」六曲屛風一双
 漢詩「對君君不語」六曲屛風一双
 漢詩「宅邊有苦竹」六曲屛風一双
 漢詩「自辞白蓮精舎会」双幅
 漢詩「城中乞食了」三幅対(一)
 漢詩「春潮帯雨晩来急」三幅対(二)
 漢詩「誰氏丹青摸出来」三幅対(三)
 髑髏画賛
 渡唐天神画賛
 額「黙稱斎」
 貼り交ぜ屛風(一)
 貼り交ぜ屛風(二)
 敬上憐下
 漢詩「家在荒村全無壁」
 漢詩「今日乞食逢驟雨」
 漢詩「秋水出芙蓉」
 『易経』対語句
 『論語』ほか「過莫憚改」
 一切経寄進札草稿
 自警文「若見邪見人」
 『中庸』ほか「人心是危」
 対句「判会嗔如楊柳」
 法語「教順者」
 『中庸』ほか「尭告舜白」
 道語「賞戯罪」
 八念誦「此日既過」
 和歌ほか「たつたがは」
 『論語』「顔淵曰」
 『論語』「子曰里仁為美」
 『論語』「子曰君子喩」
 『論語』「子曰由誨汝知之乎」
 『論語』「子曰父母之年」
 『論語』「顔淵曰」
 『論語』「孔子於郷黨恂々」
 『論語』「司馬牛憂曰」
 『論語』「曽子曰」
 『論語』ほか「湯之盤銘曰」
 『論語』ほか「忍為徳」
 『論語』ほか「大道泛兮可左右」
 『論語』ほか「­­--謂伯魚曰」
 過去帖「妙融」
 過去帖「信誓」
 過去帖「妙融」
 過去帖「貞永」
 『正法眼蔵』「辨道話」
 『正法眼蔵』「洗浄」
 『正法眼蔵』「発菩提心」
 『正法眼蔵』「鉢盂」
 「四十七音字」
 道語「大道」
 愛語「愛語と云は」
 一切経寄進札

かな〔和歌・俳句ほか〕
 和歌「わがやどを」
 和歌二首「つきはよし」
 和歌「かぜはきよし」
 和歌「ならさきの」
 和歌三首「いかなるか」ほか
 和歌四首「こしぢなる」ほか
 和歌「われありと」
 俳句「あめのふる日は」
 長歌「みそのをに」
 和歌「さとびとの」
 長歌「かたみにのこす」
 長歌「はくらばに」
 和歌巻「いやひこ」
 和歌巻「わがやど」
 和歌巻「つぬさほ」
 和歌二首「おろかなる」ほか
 和歌二首「きてみれば」ほか
 和歌二首「あしひきの」ほか
 額 和歌三首「かにかくに」ほか
 和歌「このみやの」
 和歌「手にさはる」
 和歌「こころもよ」
 和歌「われながら」
 和歌「さきくてよ」
 和歌「あしひきの」
 和歌「ゆきかへり」
 俳句「秋びより」
 俚歌「あいはせにすむ」
 以南句賛
 画賛いくむれか(法橋玉元画)

書状
 書状 周蔵宛「此度貴様かんどうの」
 書状 由之宛「某の禅師」
 書状 能登屋元右衛門宛「寒になり候」
 書状 能登屋元右衛門宛「寒さになり候」
 書状 能登屋元右衛門宛「近中に参上」
 書状 能登屋元右衛門宛「春寒如何」
 書状 菓子屋三十郎宛「白雪羔少々」
 書状 阿部定珍宛「述懐の歌」
 書状 由之宛「このよらの」
 書状 浄玄寺宛「先日はもんぱの」
 書状 橘左門宛「先日はゆりねたまはり」
 書状 七彦宛「先日はゆりつと」
 書状 宛先不詳「こしのうみ」
 書状 宛先不詳「先日のまくり」
 書状 宝塔院御隠居宛「此度三條の大変」

良寛をめぐる人々
 二曲貼り交ぜ屛風
 以南筆 俳句「つゆにちり」
 以南筆 俳句「夜の霜」
 由之書状 良寛宛「ますます御きげん」
 由之書状 宛先不詳「以飛札啓上仕候」
 由之書状 良寛宛「さむさはいかが」
 由之書状 能登屋元右衛門宛「此間は御役界に」
 由之書状 能登屋元右衛門宛「先日も御馳走に」
 由之書状 良寛宛「此ほどは」
 由之書状 能登屋元右衛門宛「御状忝拝見」
 由之書状 良寛宛「さぶさもたへがたく」
 由之書状 能登屋元右衛門宛「弥御堅勝奉賀候」
 由之筆 和歌「ほどなくて」
 由之書状 能登屋元右衛門宛「如仰きのふより」
 橘左門書状 能登屋元右衛門宛「御状被下忝拝見仕候」
 橘左門書状 良寛宛「年あらたまりても」
 橘左門書状 良寛宛「寒気に相成候」
 橘左門書状 能登屋元右衛門宛「厳敷余寒に御座候」
 橘左門(眺島斎)書状(木村元周模写)能登屋元右衛門宛「昨日は参上」
 安部定珍筆 和歌「けふも又」
 よせ子筆 和歌「法の師の」
 富取正誠筆 和歌「春の夜の」ほか
 富取正誠筆 和歌「君が名は」


良寛と木村家――――――――――――――――――――――――――加藤僖一
日本書道史の中の良寛の書――――――――――――――――――――名児耶明
釈文――――――――――――――――――――――――――――――木村元蔵

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