ほっとする良寛さんの般若心経

良寛さんの心にふれる……。

日本人の心の故郷、良寛さんが書き遺した「般若心経」を元に、天衣無縫の書を味わいながら「無」の教えをひとことずつたどってゆきます。また、随所に加えた良寛さんの漢詩や和歌が折々の心境を語り、瀬川強氏のイメージ写真が心安まる雰囲気を醸し出します。

良寛筆「般若心経」
良寛さんの書の魅力

般若心経
１　 摩訶般若波羅蜜多心経　　　　　20　乃至無老死亦無老死盡
２　 観自在菩薩　　　　　　　　　　21　無苦集滅道
３　 行深般若波羅蜜多時　　　　　　22　無智亦無得
４　 照見五蘊皆空　　　　　　　　　23　以無所得故
５　 度一切苦厄　　　　　　　　　　24　菩提薩埵
６　 舎利子　　　　　　　　　　　　25　依般若波羅蜜多故
７　 色不異空空不異色　　　　　　　26　心無罣礙
８　 色即是空空即是色　　　　　　　27　無罣礙故無有恐怖
９　 受想行識亦復如是　　　　　　　28　遠離一切顚倒夢想
10　舎利子是諸法空相　　　　　　　29　究竟涅槃
11　不生不滅　　　　　　　　　　　30　三世諸佛依般若波羅蜜多故
12　不垢不浄　　　　　　　　　　　31　得阿耨多羅三藐三菩提
13　不増不減　　　　　　　　　　　32　故知般若波羅蜜多是大神呪
14　是故空中無色　　　　　　　　　33　是大明呪是無上呪是無等等呪
15　無受想行識　　　　　　　　　　34　能除一切苦眞實不虚
16　無眼耳鼻舌身意　　　　　　　　35　故説般若波羅蜜多呪即説呪曰
17　無色聲香味触法　　　　　　　　36　羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶
18　無眼界乃至無意識界　　　　　　37　般若心経
19　無無明亦無無明盡　　　　　　　

雪のような良寛の書
あとがき